
【軽貨物】初心者必見!配送案件の種類と報酬体系
- 軽貨物
- 配送初心者
公開日 2023/11/22 ・ 更新日 2026/08/19 ・ 執筆 濱田 崇裕
軽貨物の配送案件は「宅配」だけではありません。結論として、荷物を個人宅へ届ける宅配のほかに、企業間を回る企業配やルート配送、単発で高単価になりやすいスポット便、特定の荷主の専属として走るチャーター便など種類が豊富で、報酬もコース・個数・件数・時給・距離などさまざまです。

「軽貨物って宅配しかないの?」「報酬体系ってどうなっているの?」——そんな疑問を持つ、これから案件を探す方や軽貨物運送を始める予定の方に向けて、案件の種類と報酬体系、そして物流の請負構造までを整理します。自分の体力や生活スタイルに合う案件は、まず選択肢を知ることから見つかります。
軽貨物配送の案件の種類
主に、軽貨物運送でよく見かける荷主や請負元を以下の表にまとめてみました。
| 大分類 | 中分類 | 小分類 | 主な荷主・請負元の例 | 単価・報酬体系 |
|---|---|---|---|---|
| 定期的な案件 | 宅配 | 荷主 | Amazon/楽天/イオン/ライフ | コース・個数・時給・件数・固定など |
| 大手配送業者 | ヤマト運輸/佐川急便/日本郵便/日本通運 | 個数・コース | ||
| 企業配 | 大手配送業者 | 日本通運/ヤマト運輸/佐川急便/日本郵便 | 個数・コース | |
| 荷主(ルート配送) | 薬局など | 距離・時給・固定 | ||
| チャーター便(企業専属便) | — | — | 距離・時給・固定 | |
| 不定期な案件 | スポット便 | — | — | 距離・時給・固定 |
| チャーター便(企業専属便) | — | — | 距離・時給・固定 |
それでは、上記の表の各項目について補足します。
「大分類」の「不定期な案件」とは、好きなタイミングで単発的に請け負う、連続性のない案件のことです。
好きなタイミングで請け負うことができるのですが、非連続的な案件です。
イメージしやすいのは以下のような案件になります。
PickGo
ハコベルカーゴ
AmazonFlex
ウーバーイーツや出前館
「中分類」の「スポット便」・「チャーター便」とは、荷主などの顧客の都合に合わせて「特別」に配送することです。
基本的に運送事業は多種多様な荷主からの貨物をお預かりし、一気に配送することで効率を上げ、儲けを出します。
しかし、「スポット便」や「チャーター便」は顧客のスケジュールや都合をとにかく優先させた配送で、高単価な案件が多いです。
「中分類」の「スポット便」・「チャーター便」の大きな違いは、特定の荷主専属の車両として貨物を配送するかどうかです。
スポット便は、「◯月◯日◯時に、普段よりも単価を出すから届けて欲しい」といった案件内容で、他の荷物との混載が許されます。
一方、チャーター便は、基本的に特定の荷主の専属車両として稼働するという意味です。
そのため、「◯月◯日◯時〜◯時は、◇社の荷物以外を載せない」という案件内容になり、報酬も高額になります。
ちなみに、上記表で業務のキツさ順に並べると以下になります。
宅配 >> 企業配 > スポット便 > チャーター便
上記表で稼げる順に並べると以下になります。
宅配 > チャーター便 > 企業配 > スポット便
※一回の単価はスポット便は良いが、安定性の面で企業配の方が稼げる
最後に「小分類」ですが、「小分類」は請負元並びに商流の分類となっており、請負構造の説明が必要になるため、以下の別コラムにて説明させて頂きます。
コラム:物流の請負構造
そもそもですが、物流(運送事業)は以下のような請負構造で成り立っております。

契約に関する補足ですが、契約した請負元の案件を完遂することが基本的な業務になります。
配送会社であるヤマト運輸やその二次請負などと契約した場合は、その配送会社から任された案件を完遂する前提となるため、多種多様な荷主の荷物を配送します。
一方で、荷主である楽天と直接契約した場合は、基本的に楽天の荷物しか運びません。
報酬に関する補足ですが、商流が上位(荷主に近い)ほど報酬は高額になる一方、当然デメリットも多くなります。
一つ目のデメリットとしては、そもそも荷主との直接契約は難易度が高いです。
個人事業主が荷主と直接契約する難易度は、社会的信用性や荷主側の物流管理の都合で非常に高いです。
上記荷主との直接契約を実現したサービスは、現時点だと「AmazonFlex」になりますね。
「PickGo」や「ハコベルカーゴ」は荷主との直接契約に近いプラットフォームサービスですが、プラットフォーム側が一次請負の物流会社の役割を担っているため、正確には役割や価値、機能が異なります。
(そもそも運送業界だと、4~5次請負といったくらいまで商流の位置になることもありますので、「PickGo」や「ハコベルカーゴ」は請負構造を大きく変えるサービスとしては非常に凄いサービスです。)
2つ目のデメリットとしては、商流が上がれば上がるほど、基本的にはフォローやサポートが少なくなります。
単価が高いということは、即戦力を前提とします。
自社で教育ができない・物流ができないからこそ下請けや他業者に外注するわけであり、個人事業主である軽貨物運送ドライバーは、所属する請負元のサポートなどの恩恵は受けられません。
(例えば、恩恵やサポートについては、急な用事が入った時に代わりに人員を入れてもらえるかや、荷物が自分一人だと配送しきれない場合にフォローを出してくれるかどうかなどです。)
なお、2つ目のデメリット(サポートの薄さ)を踏まえた所属先の選び方は、【軽貨物】絶対に誤ってはいけない!請負元の選び方で詳しく解説しています。
軽貨物配送の報酬(単価)体系
先ほどの表の「単価・報酬体系」の列に出てきた各体系について、詳しく説明します。軽貨物運送で使われる主な報酬(単価)体系は、以下さえ押さえておけば案件選びで困ることはありません。
| 主な報酬(単価)体系 | 詳細 |
|---|---|
| コース | 特定のエリア内を配送すると報酬が支払われる。(例:○県○区→◇区で報酬10,000円) |
| 個数 | 配送を完了した貨物1個あたりに報酬が支払われる。 |
| 件数 | 配送を完了した顧客1件あたりに報酬が支払われる。(個数は関係なく、訪問した顧客の数で決まる) |
| 時給 | 稼働1時間あたりに対して報酬が支払われる。 |
| 距離 | 走行距離に対して報酬が支払われる。 |
| 重量 | 配送する貨物の重量に応じて報酬が支払われる。 |
| 車両拘束 | 拘束した時間と車両数に応じて報酬が支払われる。(チャーター便・企業配に多い) |
| その他 | 荷主や請負元との取り決めに応じた報酬が支払われる。 |
宅配は圧倒的に個数単価で報酬を支払われる運送企業様が多いですね。
企業配は様々な気がします。
コース単価、時給単価に加えて、残業は件数・個数単価で支払うといった企業も多い気がします。
また、軽貨物運送の中で最も体力的に楽な案件が多いルート配送は、いわゆる時給・固定の体系に属します。
具体的な案件事例をもとにした案件の選び方・確認ポイントは、【軽貨物】配送案件で確認すべきポイント4つで解説しています。
さいごに
軽貨物の配送案件は種類も報酬体系も幅広く、荷主に近いほど高単価になりますが、その分サポートは薄くなります。まずは自分の体力や生活スタイルに合う案件の型を把握し、報酬体系を理解したうえで案件を選ぶことが、長く続けるための第一歩です。
案件を選ぶ前に確認すべき点は配送案件で確認すべきポイント4つ、所属先の選び方は請負元の選び方、実際の求人は軽貨物ドライバーの求人一覧もあわせて確認してください。
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