【軽貨物】どっちがお得?:車両レンタルか車両購入

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公開日 2023/11/22 ・ 更新日 2026/08/18 ・ 執筆 濱田 崇裕

軽貨物の配送車は、購入と請負元からのレンタルのどちらで用意すべきか。結論は、独立する・または1年以上続ける見込みがあるなら購入、稼働頻度や続ける期間が読めないうちはレンタルが無難です。軽貨物は体力的にきつく早期にやめる人も少なくないため、辞めるときにすぐ手放せる「手離れの良さ」が、余計なコストを避ける決め手になります。レンタルを選ぶ場合も、費用・保険・修繕・期間の4点を契約前に必ず確認しておけば、思わぬ出費を防げます。

概要

今回の記事は、配送するための「車両」に関する発信でございます。

配送に使う軽貨物車両(軽バン)

軽貨物運送事業を始められる方で、

  • 車両を購入するべきか

  • 車両を請負元からレンタルすべきか
    といった悩みを相談するために、弊社にお問い合わせを頂くことが非常い多いです。

今回は、配送車両を購入すべきか、レンタルをするべきかに対して具体的に回答を提示していければと存じます。
(配送車両とは、上段にある画像の「軽バン」と定義させて頂きます。)

特に、初めて軽貨物運送事業を始める方には有益なコンテンツとなっておりますので、最後までお読み頂けますと幸いでございます。

レンタルか購入かの結論

それでは早速結論を申し上げます。
車両を入手する際に最も重要な観点は以下に尽きますが、本観点に基づき主張させて頂いております。

  • 「手に入れた配送車がいかに手離れがいいか?」

  • 「1年以上は軽貨物運送事業をするイメージはあるか?」

①:以下のいずれかに該当する方は、配送車を購入すべき配送ドライバー

  • 完全に本業を辞めて独立し、軽貨物運送事業に従事する

  • 1年以上は(軽貨物)運送事業に従事する予定である

②:以下のいずれか一つでも該当する方は、配送車を請負元からレンタルすべき配送ドライバー

  • 本業があり、本業以外の時間で配送を行っている

  • いつまで運送事業をやるかは不明瞭である

  • とりあえず軽貨物運送事業をやってみたい、挑戦してみたい

車両を入手する際に最も重要な観点について

具体的な説明に入る前に、以下の観点について触れさせて頂きます。

車両を入手する際に最も重要な観点は以下に尽きますが、本観点に基づき主張させて頂いております。

  • 「手に入れた配送車がいかに手離れがいいか?」

  • 「1年以上は軽貨物運送事業をするイメージはあるか?」

「手に入れた配送車がいかに手離れがいいか?」・「1年以上は軽貨物運送事業をするイメージはあるか?」という観点がなぜ大切かと申し上げますと、以下の理由からです。

  • A:軽貨物運送事業の仕事は意外とキツく、合わない人が多いから

  • B:車両の処理(譲渡や売却など)の手間が大きいから

軽貨物運送の配送作業のイメージ

A:に関しては、以下の理由などで、軽貨物運送事業の開始直後早々にお辞めになられるケースは少なくないため大切です。

  • 体力が足りない、肉体的にキツくて仕事ができない

  • 日当は高くても、稼働時間があまりにも長すぎる

  • 運転による事故が怖くなり、仕事ができなくなってしまった

  • 人とコミュニケーションをもっと取る仕事がしたい、孤独だ

上記のような理由などで軽貨物運送事業を辞めるとなった場合に、車両を自分の手元から譲渡したり返すことができる「手離れの良さ」が、すぐにコストを節約できるかに大きく影響します。

Bに関しては、これは私が体験したことですが、車両の処理というのは非常に面倒なため大切です。

もし分割で軽バンの新車を購入していたとしたらいかがでしょうか?
辞めた後も費用を支払い続けることになりますし、駐車場の月の金額も掛かって参ります。
中古で売るといっても、値段は当然落ちます。

車両関係は譲渡するにしろ売却するにしろ、手間と期間が大きく掛かります。
どの会社で売るのが良いのか・もっと良い条件で売れないのか、どういう処理が必要なのかなどを調べたり、悩んだりするのも非常に面倒で、それらを実行するとなったら尚更でしょう。

レンタルか購入かの結論への説明

それでは、レンタルか購入かについての結論についての説明に入ります。

①:以下のいずれかに該当する方は、配送車を購入すべき配送ドライバー

  • 完全に本業を辞めて独立し、軽貨物運送事業に従事する

  • 1年以上は(軽貨物)運送事業に従事する予定である

上記①に関しては、車両の手離れを検討する必要が無く、軽貨物運送事業をある程度以上の力を入れて取り組まれる方だと推測しております。
軽貨物運送事業に取り組み、売上から経費を引いた結果、儲けが出る見込みが高い方は配送車を購入すべきだと考えております。

基本的に、軽貨物運送事業に長く取り組めば取り組むほど、車両を購入した方が車両に関わるコストを低減できます。
本業を辞めて独立する方に関しては何も言うことはございませんが、1年以上しっかりと従事されることを決められている方であれば、十分車両費は回収し、かつ儲けを出すことができるでしょう。

私は、軽貨物運送事業を本気で取り組まれる方に対しては、中古車を購入することを推奨しております。

請負元からの車両レンタル費は月額5〜7万円程度が目安です(2023年時点。請負元や車種により変動)。年間では60〜84万円ほどになり、続けるほど負担が積み上がります。

中古だと50万円ほど出せばかなり良い車両が購入でき、よっぽど荒い扱いをしなければ4〜5年以上は利用できます。
長く続ける前提でトータルのコストを計算すれば、当然購入すべきだという判断になります。

なお、軽バンは中古車を購入すべきか新車を購入すべきかについては、新車か中古車かの選び方にまとめていますので参考にして下さい。長期契約で借りる「リース」を検討する場合は軽貨物車両のリース相場・選び方もあわせてご覧下さい。

②:以下のいずれか一つでも該当する方は、配送車を請負元からレンタルすべき配送ドライバー

  • 本業があり、本業以外の時間で配送を行っている

  • いつまで運送事業をやるかは不明瞭である

  • とりあえず軽貨物運送事業をやってみたい、挑戦してみたい

上記②に関しては、車両の手離れを検討する必要がある方です。
儲けが少なかったとしても、最初の数ヶ月は案件の請負元から配送車をレンタルすべきです。

上段箇所でも申し上げました通り、

  • ギグワーク的に働いてみたい

  • 軽貨物運送事業に「挑戦」してみたい

といったことであれば、安易に購入すべきではないです。
とにかく、手離れの良さを意識した方が良いです。

ちなみに、購入した結果、やっぱり軽貨物の仕事が合わないと思っても購入したことに引きづられて辞められなくなったという方を多数見てきました。

軽貨物の仕事は、短い時間で通常の仕事をするより高単価を稼げ、気楽で一人でできることがすごく良い点です。
但し、基本的に車両に関わる費用は全て個人事業主様の負担になり、購入するべき備品もそれなりに多いことから、それなりの出費も掛かります。

また、積込・出荷・納品の一連の流れは、時間に追われることも当然ありますので、ノンストレスな仕事では決してございません。
時間に追われることが苦手な方は、慣れるまでは大変かと思われますので、
本当に決心や覚悟がついてから車両を購入しても遅くはありません。

レンタルする場合に必ず確認すべき4点

レンタルを選ぶ場合、請負元から車両を借りるのは「配送会社と個人事業主のあいだの取引」です。何の対価もなく借りられるわけではなく、契約内容次第で思わぬ費用や損失を負うことがあります。契約前に、以下の4点は必ず確認して下さい。

1. 費用

月額のレンタル料だけでなく、付随する費用の有無をすべて聞き出して下さい。

  • レンタル料が月額いくら掛かるか

  • 稼働日以外に私用で使うと追加費用が掛かるか(例:私用利用は1日1,000円など)

  • 車検費用の積み立て(月いくら)があるか

契約書に載っていない口頭の条件もあります。「聞いていなかった」では取り返しがつかないため、費用関係は納得できるまで確認しましょう。

2. 保険

レンタル車両にどんな保険が適用されているか、その内容まで確認して下さい。軽貨物ドライバーに関係するのは主に「任意保険(自動車保険)」と「運送業者貨物賠償責任保険(貨物保険)」です。請負元の保険を使える場合は自己負担が減りますが、内容次第では甚大な損失を被ります。

特に確認すべきは「免責」と「賠償責任」です。

車両保険の免責金額とは、保険会社が保険金を支払う場合に、その損害額に対する補償のうち補償を受けられる方が自己負担する金額のことをいいます。
例えば、補償対象の事故を起こし20万円の修理費用がかかったケースで5万円の免責金額を設定していた場合には、5万円は契約者が自己負担し、残りの15万円が保険金として支払われます。(車両保険の免責金額とは

免責が10万円なら、事故時に自腹で10万円を負担する可能性があります。金額によっては自分で保険に入り直した方がよい場合もあります。賠償責任は、任意保険の対人・対物が無制限か、人身傷害の保険金額はいくらかを確認して下さい。貨物保険は賠償金額(300〜500万円以上あれば概ね安心)と適用条件を必ず確認しましょう。任意保険の基本は軽貨物ドライバーの保険ガイドにまとめています。

3. 修繕

修繕費や車検代をどちらが負担するのかを、契約書と口頭の双方で確認して下さい。「この修繕項目は負担しない」「車検代はドライバー負担」といった契約も実在します。車検代は依頼先や整備内容によって変わり(軽自動車の法定費用に加え点検・整備・代行手数料が乗る)、修繕も内容次第で高額になります。想定外の出費で首を絞めないよう、契約前に負担範囲を確定させましょう。

4. 期間

いつでも返却できるのか、最低契約期間の縛りがないかを確認して下さい。レンタルの最大の利点は「すぐ手放せる」ことです。「最低1年は返却できない」といった契約なら、手離れの良さという利点が失われるため、別の請負元を探すか購入を検討した方がよいでしょう。

さいごに

軽貨物の配送車は、独立する・または1年以上続ける見込みがあるなら購入(初期は中古が有利)、稼働頻度や継続期間が読めないうちは請負元からのレンタルが基本です。判断の軸は「手離れの良さ」で、レンタルを選ぶなら費用・保険・修繕・期間の4点を契約前に必ず確認しましょう。

車両の買い方は新車か中古車かの選び方、長期で借りる場合は軽貨物車両のリース相場・選び方を参照して下さい。車両費を含めた開業全体の費用感は軽貨物の開業費用、実際の案件や収支感は軽貨物ドライバーの求人一覧もあわせて確認するのがおすすめです。

本記事が配送ドライバーの皆様にとってのお楽しみとなり、お役に立たてたのであれば幸いでございます。

皆様と一緒に軽貨物運送業界を盛り上げて、ドライバーに就業される方の幸福度を上げていきたく存じますので、応援を何卒宜しくお願い申し上げます。

今回は以上となります。
閲覧頂きありがとうございました。

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